ランドリーお役立コラム

コインランドリーで汚れが落ちる理由はお湯にあり?

2020年9月11日
洗い方のコツ
お湯洗い

コインランドリーの温水洗濯機で衣服の白さくっきり!

コインランドリーでもお湯が出ないところもある

コインランドリー愛用者でも、もしかしてあまり気づいていないかもしれないこと……それは、コインランドリーには、お湯で洗濯できる温水洗濯機を設置しているお店があるということです。

ほとんどのご家庭では、水道の蛇口にホースをつなぎ、お水で洗濯しているかと思います。

倹約家のご家庭であれば、お風呂の残り湯を有効活用しているかもしれませんね。

いずれにしても、「洗濯=お水」というのが一般的ではないでしょうか。

コインランドリーもそれは同じで、お水を使った通常の洗濯機が割合的にはずっと多いようです。

しかし、いざお湯を使った温水洗濯機を試してみると、汚れ落ちの差は歴然といってもいいかもしれません。

いつも利用している何軒かあるコインランドリーの一つに温水洗濯機が設置してありました。

温水洗濯機があることは知っていましたが、実は利用経験ナシ。

そこでさっそく試してみることにしたのは、シャツや下着の黄ばみや汚れの落ちにくさが気になっていたからです。

夏場はとくに汗をかくため汚れがつきやすく、それが黄ばみの原因になることもしばしばです。

お湯洗いしてみてどれだけちがうのか、ワクワクドキドキしながら試してみたところ、違いは歴然!──と、いってはいい過ぎでしょうか。

特に白いシャツや下着は、あくまでも個人的な主観になりますが15%から20%くらい白さが際立ったように感じました。

色柄ものも色のコントラストが明るくなり、はっきりしたようにも思います。

もちろん古い衣類ではそこまでの違いは出ませんでしたが、洗い上がりのよさは明らかではないでしょうか。

洗濯のコツを調べてみると、そうした理由も納得です。

お湯のほうが汚れが落ちやすい理由とは⁉

どうしてお湯の方がお水よりも汚れ落ちがよくなるのかというと、汚れの原因である皮脂を溶かしてくれるからです。

衣服の汚れで多いのが、この皮脂汚れになります。

しっかり洗わないと皮脂が酸化して襟元の黄ばみなどになってしまいます。

しかし、皮脂は油ですから、お水には溶けにくい性質があります。

ところが、熱を持ったお湯だと皮脂をやわらかく溶かし、浮き上がらせてくれるのです。

わかりやすい例が、油まみれの食器を洗うときです。

いくら洗剤を使っても、お水だけだとヌルヌルが取れないときがあります。

でも、お湯だと手早く、スッキリきれいになります。

ここで見逃せないのが、お湯は洗剤の働きもよくしてくれることです。

お湯を使って洗濯すると、洗剤だけではなく酸素系の漂白剤の効きもよくするといわれています。

白さが際立った感じがしたのは、洗剤で汚れを落とすだけではなく、漂白剤の効き目がよくなったことも影響があるのかもしれませんね。

また、温水洗濯は雑菌の繁殖を防いでくれるといいます。

洗濯しても衣服にはどうしても雑菌が残ってしまいます。この雑菌がニオイの元になることがあります。

雑菌は熱に弱いため、お湯を使うことは理に適っているといえそうです。

しかも、抗菌作用のある洗剤や漂白剤の効果を高めてくれるので、一石二鳥といったところでしょうか。

コインランドリーに温水洗濯機があれば、ぜひ一度は試してみる価値ありといったところです。

お湯で洗う際の注意点

ただし、注意しなければならないのは色柄モノの洗濯です。

色柄モノは色落ちしたり、他の洗濯物に色が移ったりしてしまうことがあり得ます。そのため昔は水洗いが基本でした。

色柄モノを温水洗濯機にかけるときは、念のため洗濯方法のタグをたしかめるようにしてください。

ただ、昔と違って現在の衣類は染色加工やプリント技術が進んでいるため、ほとんど問題ないと思います。

気をつけるとしたら、手作りのプリントTシャツなどでしょうか。

こうした衣類は色落ちの可能性がありますので、できれば避けた方が無難かと思います。

もう一つ温水洗濯機を利用するメリットとしては、粉末洗剤を使ったときです。水よりもお湯の方が粉末洗剤が溶けやすくなるため、特に冬場などは温水洗濯機の利用をおすすめします。

と、ここで思い出した悲しい思い出。

ずいぶんと昔の学生時代、洗濯はいつもコインランドリーでした。

当時はいまのように液体洗剤はなく、粉末の洗剤ばかり。

いちばん困ったのが冬場です。

部屋に持ち帰って干そうとしたら、冷たい水で溶けきらなかった粉末洗剤が衣服にベッタリということがたびたびでした……。

仕方ないのでお風呂場でゴシゴシとすすぎ洗いのやりなおし。

温水洗濯機だと粉末洗剤もしっかり溶けますので、そんな心配は絶対にありません。

さらに、最近の機器は洗剤が自動的に投入されるので、洗剤を持っていく必要がありません。

あの頃、温水洗濯機があったら、あんな苦労はしなかったろうになあと感慨深い思いです。

もし、ご自宅で試すのであれば、洗濯に使うお湯の温度は40度が適温とされています。

手間はかかりますが、汚れ落ちを比べてみるのもいいかもしれません。

ちなみに、最近では家庭用の温水洗濯機も人気だとのことです。

ある大手家電量販店にいったとき、洗濯機売り場の担当者が教えてくれたのですが、温水洗濯機はこのところ売れ筋の人気商品だといいます。

だけど、AIや独自構造によるナントカ洗浄といった機能を装備した最新のドラム型洗濯機は、いうまでもなくかなりの高額家電製品。

洗濯機の買い替え時期であれば一考の余地ありとしても、わざわざそのためだけに……といったところです。

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