浴衣、どう洗うの?正しい洗濯方法とコインランドリー活用術
夏祭りや花火大会で活躍した浴衣、「クリーニングに出すべき?それとも自分で洗える?」と悩んでいませんか。
実は、素材や洗濯表示を確認すれば、多くの浴衣は自宅やコインランドリーで洗濯できます。
この記事では、浴衣を自宅で洗う具体的な手順から、失敗しないためのポイント、さらにコインランドリーを活用した効率的な洗濯方法まで、詳しく解説します。
正しい知識があれば、浴衣のお手入れは思ったより簡単。クリーニング代を節約しながら、大切な浴衣を清潔に保ちましょう。
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浴衣は自宅で洗える?洗濯できる素材とできない素材
【結論】綿・麻素材なら自宅洗濯OK、絹は専門店へ
浴衣が自宅で洗えるかどうかは、素材によって大きく異なります。一般的に流通している浴衣の多くは綿や麻でできており、これらは家庭での洗濯に適しています。
一方、高級な絹(シルク)の浴衣や、特殊な染めが施されたものは、専門のクリーニング店に任せる方が安全です。
洗濯可能な素材
綿(コットン)
- 最も一般的な浴衣の素材
- 吸水性が高く、洗濯に強い
- 縮みやすいので注意が必要
麻(リネン・ラミー)
- 通気性に優れた夏向きの素材
- 比較的丈夫で洗濯しやすい
- シワになりやすい特徴がある
ポリエステル
- 化繊の浴衣で扱いが最も簡単
- 色落ちや型崩れの心配が少ない
- 速乾性に優れている
専門店に任せるべき素材
絹(シルク)
- 高級浴衣に使用される素材
- 水に弱く、縮みや色落ちのリスクが高い
- 光沢や風合いを保つためプロのケアが必須
特殊加工が施されたもの
- 金箔や刺繍が施された浴衣
- 絞り染めなど伝統技法の浴衣
- 裏地付きの高級仕立ての浴衣
多くの方が着用する一般的な綿や麻の浴衣であれば、自宅での洗濯は十分可能です。
ただし、思い出の詰まった特別な浴衣や、購入価格が高額なものは、万が一を考えて専門店に相談するのも一つの選択肢です。
洗濯前の必須チェック!洗濯表示の見方
洗濯表示を確認すれば失敗を防げる
浴衣を洗う前に、必ず内側に付いている洗濯表示タグを確認しましょう。
2016年12月から日本の洗濯表示は国際規格に統一され、記号での表示に変更されています。このタグには、その衣類をどのように扱うべきかの重要な情報が記載されています。
参考記事:政府広報オンライン
確認すべき主なマーク
洗濯桶のマーク
| 桶マーク:洗濯機洗い可能 | ![]() |
| 桶マーク+数字(30、40など):洗濯可能な水温の上限 | ![]() |
| 桶マーク+×:水洗い不可 | ![]() |
| 桶マーク+手:手洗いのみ | ![]() |
三角形のマーク
| 三角形:酸素系・塩素系どちらも使用可能 | ![]() |
| 三角形に斜線2本:酸素系のみ使用可能(塩素系不可) | ![]() |
| 三角形に×印:すべての漂白剤使用不可 | ![]() |
四角に円のマーク
| 四角+丸マーク:乾燥機の使用が可能 | ![]() |
| 四角+丸+バツマーク:乾燥機の使用が不可 | ![]() |
色落ちテストの方法
洗濯表示で水洗い可能とされていても、実際に色落ちする可能性があります。特に濃い色や鮮やかな色の浴衣は、初めて洗う前に必ず色落ちテストを行いましょう。
テストの手順
- 浴衣の目立たない部分(縫い代など)を選ぶ
- 白い布またはティッシュに中性洗剤を少量つける
- 浴衣の生地を軽く叩くようにこする
- 白い布に色が移っていないか確認
白い布に色が付いた場合は、色落ちのリスクが高いため、単独で洗うか、専門店に相談することをおすすめします。
自宅で浴衣を洗う方法【手洗い編】
手洗いは最も安全で浴衣に優しい方法
手洗いは浴衣への負担が最も少なく、型崩れや色落ちのリスクを最小限に抑えられる洗濯方法です。時間と手間はかかりますが、大切な浴衣を長持ちさせたい方には最適です。
準備するもの
- 大きめの洗い桶またはバスタブ
- 中性洗剤(おしゃれ着用洗剤)
- 洗濯ネット(大きめサイズ)
- バスタオル2〜3枚
手洗いの手順
ステップ1:浴衣をたたむ
洗濯中の型崩れを防ぐため、浴衣を袖だたみ(袖を内側に折り込み、身頃を縦に三つ折りにする方法)にします。このたたみ方により、生地の擦れや絡まりを防ぎ、シワも付きにくくなります。
ステップ2:洗剤液を作る
バスタブまたは大きな洗い桶に30℃程度のぬるま湯を張り、中性洗剤を適量溶かします。水温が高すぎると色落ちや縮みの原因になるため、必ず人肌程度のぬるま湯を使用してください。洗剤の量は製品の表示に従いますが、一般的には水10リットルに対して洗剤10ml程度が目安です。
ステップ3:押し洗い
たたんだ浴衣を洗剤液に浸し、両手で優しく押し洗いします。擦ったり揉んだりすると生地を傷めるため、上から優しく押して沈め、手を離して浮かせる動作を20〜30回繰り返します。特に汚れやすい襟、袖口、裾の部分は、指先で軽くつまむようにして洗いましょう。
ステップ4:すすぎ
洗剤液を捨て、きれいな水で2〜3回すすぎます。洗剤が残ると変色の原因になるため、水が透明になるまでしっかりすすぎましょう。最後のすすぎで柔軟剤を使用すると、生地がふんわり仕上がります。
ステップ5:脱水
浴衣を洗濯ネットに入れ、洗濯機で1分程度の短時間脱水します。長時間脱水するとシワの原因になるため、水が滴らない程度で止めてください。洗濯機がない場合は、バスタオルで浴衣を挟んで水分を吸い取る方法も効果的です。
手洗いのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 生地へのダメージが最小限 | 時間と体力が必要(30分〜1時間程度) |
| 色落ちや型崩れのリスクが低い | 大きめの洗い桶やバスタブが必要 |
| 細かい部分の汚れを確認しながら洗える | 完全に汚れが落ちにくい場合がある |
初めて浴衣を洗う方や、特に大切にしている浴衣の場合は、手洗いから始めることをおすすめします。
自宅で浴衣を洗う方法【洗濯機編】
洗濯機なら時短で楽に洗える
洗濯機を使用すれば、手洗いよりも短時間で楽に浴衣を洗濯できます。ただし、洗濯機の種類やコース選択を間違えると、型崩れや色落ちのリスクが高まるため、正しい方法で洗うことが重要です。
洗濯機で洗う際の準備
使用する洗濯機のタイプ
- ドラム式洗濯機:叩き洗いで生地への負担が少ない
- 縦型洗濯機:水流で洗うため、ネット使用が必須
どちらのタイプでも、「ドライコース」「手洗いコース」「おしゃれ着コース」などの弱水流コースを選択します。標準コースや強力コースは避けてください。
洗濯機での洗い方手順
ステップ1:浴衣をたたんでネットに入れる
手洗い同様、袖だたみにして大きめの洗濯ネット(50cm×60cm以上推奨)に入れます。ネットが小さすぎるとシワの原因になり、ネットなしで洗うと生地が絡まって型崩れの危険があります。
ステップ2:洗濯機の設定
- コース:ドライ/手洗い/おしゃれ着コース
- 水温:30℃以下(冷水推奨)
- 脱水時間:1分
- 洗剤:中性洗剤(おしゃれ着用)
ステップ3:単独で洗う
浴衣は必ず単独で洗濯してください。他の衣類と一緒に洗うと、色移りや生地の擦れによるダメージのリスクが高まります。特に初回の洗濯は色落ちの可能性があるため、必ず単独洗いを徹底しましょう。
ステップ4:洗濯開始
設定が完了したら洗濯を開始します。洗濯中は洗濯機の近くで様子を確認し、異常な音や振動がないかチェックしてください。洗濯終了後は、すぐに取り出すことでシワを防げます。
洗濯機使用時の注意点
- 脱水時間を最小限に:長時間の脱水はシワや型崩れの最大の原因です
- 柔軟剤は控えめに:過剰な柔軟剤は吸水性を損なう可能性があります
- 漂白剤は厳禁:色柄物の浴衣には絶対に使用しないでください
洗濯機を使えば10〜15分程度で洗濯が完了するため、手洗いの時間がない方や、頻繁に浴衣を着る方には便利な方法です。
コインランドリーで浴衣を洗うメリット
大型洗濯機で効率的に仕上がる
コインランドリーを活用すれば、自宅では難しい大型洗濯機での洗濯や、短時間での乾燥が可能になります。特に帯や複数枚の浴衣をまとめて洗いたい場合、コインランドリーは非常に便利な選択肢です。
1. 大容量洗濯機が使える
家庭用洗濯機(容量5〜8kg)では浴衣を洗うスペースが限られますが、コインランドリーの大型洗濯機(12〜22kg)なら、浴衣を広げた状態で洗えるため、汚れ落ちが良く、シワも付きにくくなります。
2. 強力な脱水と乾燥
コインランドリーの業務用乾燥機は、家庭用よりも高温・大風量で短時間に乾燥できます。梅雨時期や冬場など、自宅で乾きにくい季節には特に重宝します。
3. 時間の節約
洗濯から乾燥まで、トータル60〜90分程度で完了します。自宅で干す時間(半日〜1日)と比べると、圧倒的に時短になります。
コインランドリーでの洗い方
ステップ1:店舗選び
清潔で管理が行き届いた店舗を選びましょう。最近の店舗では、衛生面に配慮した定期清掃や、洗濯槽の自動洗浄機能を備えたマシンも増えています。
ステップ2:洗濯機の容量選択
- 浴衣1枚:12kg程度の洗濯機
- 浴衣2〜3枚:18〜22kgの洗濯機
容量に余裕があると、生地への負担が少なく、きれいに洗えます。
ステップ3:洗剤の投入
多くのコインランドリーでは洗剤が自動投入されますが、持参が必要な店舗もあります。事前に確認しておきましょう。
ステップ4:洗濯ネットの使用
コインランドリーでも、浴衣は必ず大きめの洗濯ネットに入れて洗いましょう。機械内部での擦れや絡まりを防ぐために重要です。
ステップ5:乾燥はご自宅で
乾燥機の使用は、浴衣が縮んだり型崩れの要因になるリスクがあるため、洗った後はすぐに取り出し、自宅で陰干しすることをおすすめします。
どうしても使いたい場合は、低温設定を選び、完全に乾かさずに8割程度の乾燥で止めるのが良いでしょう。
完全に乾燥させるとシワが定着しやすくなるため、若干湿り気が残る程度で取り出し、自宅で陰干しして仕上げるのが理想的です。
こんな浴衣はコインランドリー不向き
- 絹(シルク)素材
- 金箔や刺繍付き
- 購入価格が高額な浴衣
- アンティークや古い浴衣
綿や麻、ポリエステルの一般的な浴衣であれば、コインランドリーは非常に便利で効率的な洗濯方法です。
浴衣の干し方と保管方法
陰干しと正しい保管で浴衣が長持ち
洗濯後の干し方と保管方法は、浴衣の寿命を左右する重要なポイントです。せっかく丁寧に洗っても、干し方や保管方法が間違っていると、色あせや型崩れ、カビの原因になってしまいます。
正しい干し方
基本は陰干し
浴衣は直射日光に弱く、日光に当てると色あせや生地の劣化を招きます。必ず風通しの良い日陰で干しましょう。室内干しの場合は、エアコンや扇風機の風を活用すると乾きが早くなります。
着物ハンガーまたは物干し竿を使う

理想的なのは着物専用ハンガー(袖を通せる構造)ですが、ない場合は物干し竿に袖を通して干す方法でも構いません。普通のハンガーだと型崩れの原因になるため避けてください。
干し方の手順
- 脱水後、すぐに形を整える
- 袖や襟の部分を特に丁寧に伸ばす
- 着物ハンガーまたは竿に広げて掛ける
- 生地が重ならないように調整
- 風通しの良い場所で陰干し
乾燥時間の目安
- 夏場(晴天):4〜6時間
- 梅雨時期・冬場:8時間〜1日
- 室内干し(エアコン・扇風機使用):6〜8時間
生乾きの状態で取り込むと、カビや臭いの原因になります。完全に乾いてから取り込みましょう。
保管方法
浴衣のたたみ方
浴衣は「本だたみ」という方法で畳むのが基本です。本だたみは、着物を着る際に広げやすく、シワが付きにくい畳み方です。
本だたみの手順
- 前の布をきれいに重ねる
浴衣を広げたら、向こう側にある前の部分のえり元とその下あたりを持ち、手前にそっと引き寄せます。そのまま、手前側の前の部分に重ねます。 - わきのラインと袖をそろえる
次に、向こう側のわきの縫い目あたりを両手で持ち、手前に引き寄せて重ねます。左右のわきのラインがぴったり合うように整えましょう。 - 袖をたたむ
上に重なっている袖を、付け根の部分で内側に折りたたみ、胴体の上に重ねます。次に、下になっている袖は、浴衣の本体を少し持ち上げて、外側へ折りたたみます。 - 半分に折る
最後に、すそを持って、浴衣を横に半分に折ります。保管する箱やたとう紙のサイズに合わせて折るときれいに収まります。

保管場所
- 湿気の少ない場所(押し入れ、クローゼット)
- 直射日光が当たらない場所
- 防虫剤を一緒に入れる(着物用または衣類用)
保管時の注意点
- たとう紙(着物を包む和紙)に包むと湿気を吸収し、型崩れも防げる
- 定期的に陰干しして湿気を飛ばす(年1〜2回)
- 他の重い衣類の下に置かない(シワの原因)
長期保管の場合
シーズンオフで長期保管する場合は、以下の点に注意してください。
- 完全に乾燥させてから畳む
- 防虫剤・除湿剤を併用する
- 1年に1回は陰干しして風を通す
- 汗や汚れが残っていないか確認
適切な保管方法により、浴衣を何年も美しい状態で保つことができます。
浴衣の洗濯でよくある失敗と対処法
浴衣の洗濯で起こりがちな失敗例と、その対処法を知っておくことで、万が一のトラブルにも慌てずに対応できます。
ケース1:縮んでしまった
原因
- 水温が高すぎた(40℃以上)
- 乾燥機の高温設定
- 長時間の脱水
対処法
縮んだ浴衣を再度ぬるま湯に浸し、柔軟剤を入れて30分ほど放置します。その後、軽く脱水し、形を整えながら引っ張って干すと、ある程度元に戻ります。ただし、完全に元通りにはならないため、予防が最も重要です。
ケース2:色落ち・色移りした
原因
- 色落ちテストを行わなかった
- 他の衣類と一緒に洗った
- 洗剤の量が多すぎた
対処法
色落ちが軽度の場合、専用の色移り除去剤を使用すると改善する可能性があります。ただし、濃い色の色移りは完全には取れないことが多いため、事前の色落ちテストと単独洗いが重要です。
ケース3:シワだらけになった
原因
- 脱水時間が長すぎた
- 洗濯後すぐに取り出さなかった
- 干す際に形を整えなかった
対処法
浴衣のシワは、霧吹きで軽く湿らせてから陰干しすると目立たなくなります。頑固なシワには、当て布をしてアイロン(低温〜中温)をかけます。ただし、高温でのアイロンは生地を傷めるため注意が必要です。
ケース4:臭いが取れない
原因
- 生乾きのまま放置した
- 洗剤が残っている
- 汗や皮脂汚れが落ちきっていない
対処法
再度洗濯し直すのが最も確実です。その際、襟や袖口など汗が染み込みやすい部分を重点的に洗います。酸素系漂白剤(色柄物OKのもの)を使用すると、臭いの原因となる雑菌を除去できます。
予防が最も重要
これらの失敗は、正しい手順と注意点を守ることで、ほとんど防ぐことができます。
特に初めて浴衣を洗う際は、以下のポイントを確認してください。
- 洗濯表示の確認
- 色落ちテスト
- 適切な水温(30℃以下)
- 短時間の脱水(30秒〜1分)
- 単独洗い
- 陰干し
【まとめ】浴衣を長持ちさせる洗濯のコツ
記事の要点整理
浴衣の洗濯について、重要なポイントをまとめます。
基本的に浴衣は自宅でも洗える
- 綿・麻・ポリエステル素材は家庭洗濯OK
- 絹や特殊加工品は専門店へ
- 洗濯表示を必ず確認する
洗い方は3つの選択肢
- 手洗い:最も安全で生地に優しい
- 洗濯機(ドライコース):時短で手軽
- コインランドリー:大型機で効率的
成功のカギは準備と注意点
- 色落ちテストを行う
- 大きめの洗濯ネットを使用
- 水温30℃以下、短時間脱水
- 必ず単独で洗う
- 陰干しで完全乾燥
次のアクション
浴衣を洗う際は、まず以下のステップから始めてください。
- 洗濯表示の確認 – 浴衣の内側のタグをチェック
- 素材の確認 – 綿・麻・ポリエステルかどうか確認
- 色落ちテスト – 目立たない部分で必ず実施
- 洗い方の選択 – 時間と手間に応じて手洗い・洗濯機・コインランドリーを選ぶ
初めて綿や麻の素材の浴衣を洗う方は、まず手洗いから始めることをおすすめします。
慣れてきたら、状況に応じて洗濯機やコインランドリーを活用すると、より効率的に浴衣のお手入れができます。
正しい知識と方法で洗えば、浴衣は毎年美しい状態で着ることができます。クリーニング代を節約しながら、大切な浴衣を自分でお手入れする喜びも味わってみてください。









