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コインランドリー経営における必要設備は何?規模別設備の目安

2022年12月8日
コインランドリーの写真

コインランドリー経営に興味がある方のなかには「経営するうえでどのような設備を導入すれば、利益の伸長や利用客の獲得につなげられるのか」と考えている方も多くいるのではないでしょうか。

コインランドリー経営には、一般家庭にも普及しているような洗濯機や乾燥機だけでなく、やや専門的な洗濯や乾燥に関する機器が必要です。何も知識がないまま経営を始めようとすると失敗してしまうでしょう。

今回の記事では、コインランドリー経営に必要な設備や、規模別の設備目安などについて紹介します。コインランドリー経営の設備に関する悩みを持っている方は参考にして、利用客の獲得に役立ててみてください。

コインランドリー経営における必要設備

コインランドリーの経営における必要設備は、通常の洗濯機や乾燥機だけではありません。まずはコインランドリーならではの設備である、布団洗濯乾燥機やスニーカー用洗濯機などいくつか紹介します。

洗濯機

コインランドリーとはいえ、通常の洗濯機で問題ありません。

洗濯機はドラム式が主流です。性能や耐久性はメーカーにより異なるため、コインランドリーに置いてある洗濯機が一概に高性能ということはありません。長期の経営を考慮するのであれば、当然ながら耐久性の優れているものがおすすめです。

乾燥機

洗濯機と同様、通常の乾燥機を設置します。ドラム式が主流で、性能や耐久性はメーカーによって異なります。洗ったものを複数台の乾燥機にかける利用者のニーズも考えて、洗濯機の数の倍以上を設置するのがおすすめです。

洗濯乾燥機

一般家庭にも浸透している洗濯と乾燥どちらもできる機器で、性能や耐久性がメーカーによって異なるのは通常の洗濯機と同様です。設置する数は洗濯機と同じくらい、もしくは当初設置予定だった洗濯機のうち数台を洗濯乾燥機に代替えする程度で大丈夫です。

布団洗濯乾燥機

布団専用の洗濯乾燥機で、通常の洗濯機や乾燥機よりも大型なのが特徴です。設置できる店舗はある程度の広さが必要なものの、布団洗濯乾燥機を設置できれば通常のコインランドリーよりも多くのニーズを獲得できるでしょう。

スニーカー用洗濯機

靴専用の洗濯機です。布団洗濯乾燥機と同様に、コインランドリー独特のやや特殊な洗濯機なため、大きなニーズ獲得を望めます。

ペット用品洗濯機

ペット用品のタオルケットや衣類など専用の洗濯機です。通常の洗濯機に入れる衣類とは別で洗濯できるため、ペットを飼っている方のニーズを獲得できます。

両替機/精算機

コインランドリーには必須といえる機器です。プリペイドカード券売機として使用できるタイプもあります。一定のニーズがある機器のため、コインランドリーの広さに問わず最低1台は設置しておきましょう。

マルチ端末

マルチ端末は、電子マネーやプリペイドカードなどによる集中精算システムです。手がけているメーカーによって機能の種類はさまざまのため、初期費用や必要な機能に合わせて設置する端末を選びましょう。

コインランドリーの規模別設備の目安

コインランドリーの設備は規模に応じて変動します。ここからは10坪・20坪・30坪と3パターンに大きく分けて、コインランドリーの規模に応じたおおまかな設備内容について紹介します。

自分が経営する予定の規模と、設備の数や内容にズレがないか内容を確認してみてください。

10坪

都市型の小さな店舗の場合は、一番小さくて8~10坪程度から始められます。小さな規模のコインランドリーですが、設備として洗濯機と乾燥機はともに3台ずつ設置可能で、それに加えて両替機を1台設置できるでしょう。

洗濯機は雨の日の乾燥機の利用者増加を見越して、3台中2台を洗濯乾燥機に変更するのもおすすめです。また、コンパクトな空間でも上手く活かせば、スニーカー用洗濯機やペット用品洗濯機も設置してニーズの拡大が狙えます。

20坪

20坪前後の規模は、標準的なコインランドリーの広さです。洗濯機と乾燥機はともに6台ずつ、合計12台ほど設置可能です。雨の日の利用者増加を考慮して、洗濯機6台のうち2台ほど洗濯乾燥機にするのもおすすめです。

基本的な12台に加えて、スニーカー用洗濯機や両替機を設置すると一定のニーズを満たせるでしょう。

30坪

30坪のコインランドリーはスペースにかなり余裕のあるタイプになるため、設置できる機器もバラエティ豊かになります。洗濯機は8~10台、乾燥機が10~15台に加えて、スニーカー用洗濯機やペット用洗濯機、マルチ端末なども設置できるでしょう。

必要に応じて設備のほかに、利用者が一息付けるテーブル席やスペースを確保するのもおすすめです。そうしたスペースがあると、利用者のリピートにつながりやすいです。

なお、布団洗濯乾燥機は大きいため、30坪よりも大きい広さが必要になるので注意が必要です。無理やり設置したとしても、洗濯機や乾燥機の設置台数が不充分になる・窮屈で利用者が快適に過ごせなくなるなど、デメリットが生じてしまうかもしれません。

コインランドリーの設備は取捨選択が重要

コインランドリーの設備は布団洗濯乾燥機やスニーカー用洗濯機など、プロ仕様なものが多いです。そのため、メンテナンスの方法がやや特殊で管理に手間がかかります。たとえ広めの規模で経営する予定でも、管理しきれる設備内容にするのがおすすめです。

また、価格も一般用よりも高額になる傾向のため、初期費用はよく考慮して設備内容を決定しましょう。初期費用だけでなく設備の数や内容が充実するのと比例して、ランニングコストである水道光熱費も高額になります。

以上のように、設置や導入の際には管理の手間や費用面を考慮しつつ決定するのが重要です。

まとめ

コインランドリー経営は投資の一環、もしくは副業として個人で始める方も多いと思います。しかし、経営する際にはスペースに合った設備を用意する必要があり、初期費用も比較的高額になりがちです。

そのため、経営を始める際には特別に知識がある場合を除き、コインランドリー経営のノウハウが豊富な会社とともに始めるのがおすすめです。サービス会社から必要な機器や運営の知識などを共有してもらいながら、確実に利益を伸ばせるようにしましょう。

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