FCオーナー向けコラム

コインランドリー経営が失敗する理由とは?成功につなげるには

2022年6月2日
経営のイメージ

最近は街中でコインランドリーを見かけることも多いのではないでしょうか。

社会情勢に影響されにくい安定した事業ということで、コインランドリーの経営に魅力を感じる方が増えてきています。一方で、コインランドリー経営に失敗することも珍しくありません。

そこで今回は、コインランドリー経営に失敗する理由や原因について解説し、失敗を回避するためのコツについてもご紹介します。

コインランドリー経営が失敗する・よくある理由とは

コインランドリー経営に失敗する理由や原因には、以下の6つが挙げられます。

自己経営にこだわってしまう

コインランドリー経営は、自らが起業者として経営する自己経営か、事業主と契約してチェーン店として経営するフランチャイズ経営に大きく分けられます。

フランチャイズ経営は事業主のサポートが受けられたり、すでに店の知名度があったりと、多くのメリットがあります。

一方で、自己経営の場合、経営に関する自由度が高いのがメリットです。しかし出店場所や機器メーカーや機器構成の選定、ブランディング、マーケティングなど、すべて自身で決める必要があります。

自己経営は経営者自身の負担や手間が多くなってしまいます。

コインランドリー経営には、様々なノウハウがあります。自己経営にこだわりすぎて、ノウハウが身につくまでにいくつかの失敗を経験するかもしれません。

大型のコインランドリーに手を出してしまう

近年は都市部でも広くてきれいなコインランドリーを見かけることが増えてきました。

店舗が広いと多くの機器が置けて、利用者も増え、利益も多くなるのではと考えてしまいがちですが、必ずしもその通りにいくとは限りません。。

多くの機器を置いたとしても、ニーズ以上の数だと稼働率が低くなります。
広い店舗にする場合は、その分初期投資が高くなります。
初期費用の回収にはある程度の稼働率を維持しなくてはなりません。

本当に広い店舗にしても稼働率を確保できるのかは、立地に大きく左右されます。
闇雲に広い店舗を出店したとしても、ニーズがなければ初期費用の回収に相当の時間を要することになります。
出店場所を見極めてから、出店する。もしくは他の業態と併設するなどの工夫が必要になります。

資金計画が不足している

コインランドリー開業費用の多くを占めるのは洗濯機や乾燥機などの機器購入費です

さらに内装や看板などの工事費をはじめ、店舗内に置く机や椅子、洗濯カゴなども必要なため、ある程度のまとまった初期投資が必要になります。

コインランドリー経営に限りませんが、自己資金でまかなうにしても融資を受けるにしても、資金計画が十分でない場合は、経営に失敗してしまう可能性が高まります。

コインランドリー経営は周辺の方に認知してもらい、安定した売上になるまでに年月を要することが少なくありません。
安定した利益を得るまでの運転資金を考えて資金計画をしなければ、事業維持は難しくなるかもしれません。

適切な土地ではない

コインランドリー経営において、出店エリアの選定は非常に重要なポイントです。

人口密度や周辺住民の層などを考慮し、需要のある土地で経営する必要があります。
さらに、人通りはあるのか、車が停めやすいのかといった近隣の方が使いやすいか、ということも見る必要があります。

店舗と駐車場が離れているなど、不便さがあると客足が遠のく原因になります。

出店前に競合調査も欠かせません。出店する場所の近くに競合店が出店しまった、という話も珍しくありません。。

さまざまな視点から土地を選定する必要があり、不適切な土地への出店は、経営が失敗する理由になってしまうのです。

上手く集客できていない

安定した経営を続けるためには、リピーターの確保が大切です。

リピーターに向けたお得なクーポンを提供したり、店舗の清潔感に配慮したりと、また来たいと思える店舗運営をする必要があります。

ただ、リピーターがずっとリピーターでいてくれるとは限りません。

そのため、新規顧客の獲得も重要です。

チラシ配りや割引サービスの提供など、集客への工夫は欠かせないでしょう。
リピーター確保と新規顧客の獲得という、集客が上手にできていないと、経営が失敗する原因になります。

差別化ができていない

夫婦共働き世帯の増加や衛生意識の高まりなど、ライフスタイルの変化によってコインランドリーを利用する人は増えています。

コインランドリーは増加傾向にあり、競合も多いです。参入障壁が低いのも理由の1つと言えます。

コインランドリーは差別化が難しい業態ではありますが、清潔感を保ったり、有人店舗にしたり、他の業態と併設したりと差別化することはできます。

競合との差別化ができていないと、継続して利用者を集めることが難しくなってしまうでしょう。

コインランドリー経営を失敗させないためのコツ

コインランドリー経営に失敗しないためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

資金計画を十分に行う

コインランドリー経営は初期投資と経営が安定するまでのランニングコストが必要です。

自己資金でまかなう場合も、融資を受ける場合も、資金計画はしっかりと行いましょう。

初期投資を抑えるためには、お金をかける部分と節約する部分のメリハリをつけることも大切です。
どこにお金をかけるのか、よく検討しましょう。

また、初期投資の回収は長期的な視点でみることもポイントです。なぜなら、リピーターが少ない最初の頃は、安定的な売上の確保が難しいからです。

利回りを計算してプラスになるような事業収支にし、継続可能な経営を行いましょう。

新品の機械を導入する

店舗に設置する洗濯機や乾燥機などの機器は、開業の際にかかる初期費用の多くを占めます。

ただ、機器購入費用を節約しようとして中古品を導入するのはおすすめしません。中古品は耐久年数が分かりにくく、トラブルの際の保証も受けられません。

洗濯機や乾燥機はコインランドリー経営の要となるものです。節約するなら他の部分で行い、機器は新品のものを導入しましょう。

SNSを活用する

最近は年代を問わずSNSの利用者が増えており、何かを調べるときにSNSを使う方も多くなっています。

それに伴い、SNSを活用した経営を行う企業も増えてきています。コインランドリー経営も例外ではありません。

店舗内の様子を写真付きで公開したり、お得なキャンペーンをアピールしたり、営業時間を案内したりと、SNSを活用して集客につなげましょう。

店舗内の機器の使用状況をリアルタイムで公開することで、スムーズな来店を促したり、機械の稼働率をアップさせたりすることも期待できます。

付加価値を付ける

洗濯機や乾燥機をただ置いているだけでは、十分な集客が難しい場合もあります。
近隣の他店にはない、ここだけが持つ特徴のある洗濯機を導入するのも1つの方法です。

また、コインランドリーでは待ち時間が長くなりがちです。
店内で有意義な時間を過ごせるような店舗だと、利用者が集まりやすいでしょう。

カフェの併設やくつろげる椅子の設置、無料Wi-Fiの提供など、利用者層のニーズに合った付加価値を付けてみましょう。

まとめ

コインランドリー経営でよくある失敗の理由としては、自己経営へのこだわりや不適切な土地への出店、資金計画の不足、集客不足、他店との差別化がないことなどが挙げられます。

コインランドリー経営は人気ですが、土地や機械があれば誰でもできるような簡単なものではありません。経営に踏み切るなら、事前に情報収集や準備が必要です。

今回ご紹介したような失敗の原因やリスクを把握し、継続可能なコインランドリー経営を行いましょう。

関連記事

よくあるご質問 お近くの店舗を探す