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おしゃれ着はコインランドリーで洗える?正しい洗濯方法と注意点

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洗い方のコツ
衣類
おしゃれ着の洗濯

結論:おしゃれ着は基本的にコインランドリーで洗うことはおすすめできません。デリケートな素材の特性を理解し、適切な洗濯方法を選ぶことが大切です。

なぜおしゃれ着をコインランドリーで洗ってはいけないのか

おしゃれ着の定義と特徴

おしゃれ着とは、デリケートな繊維素材で作られた衣類の総称です。繊細で、優しい扱いが必要な衣類といえるでしょう。

主なデリケート素材

  • ウール・カシミヤ:動物繊維(羊毛)
  • シルク(絹):天然繊維
  • リネン(麻):植物繊維
  • アセテート・トリアセテート:化学繊維
  • レーヨン・キュプラ:再生繊維

コインランドリーが適さない3つの理由

1. 強力な水流による型崩れリスク

コインランドリーの洗濯機は、通常の家庭用洗濯機よりも水流が強力です。これは頑固な汚れを落とすメリットがある一方で、デリケート素材には負担が大きすぎます。

デメリット

  • 繊維の絡まり・フェルト化
  • 型崩れ・伸縮
  • 表面の毛羽立ち

2. 高温乾燥による素材劣化

多くのコインランドリーの乾燥機は高温設定になっており、熱に弱いおしゃれ着には適しません。

デメリット

  • 繊維の収縮
  • 色落ち・変色
  • 質感の変化

3. 装飾品の破損リスク

ボタン、スパンコール、レース等の装飾が付いた衣類は、機械の激しい動作で装飾が取れる可能性があります。

おしゃれ着の正しい洗濯方法【完全ガイド】

STEP1:洗濯表示の確認方法

洋服についている洗濯表示タグは、衣類の「取扱説明書」のようなものです。必ず確認しましょう。

主要な洗濯表示

桶マーク:洗濯機洗い可能桶マーク
桶マーク+下線1本:弱い洗濯(ドライコース)桶マーク+下線1本
桶マーク+下線2本:非常に弱い洗濯(手洗いコース)桶マーク+下線2本
桶マーク+手:手洗いのみ桶マーク+手
桶マーク+×:水洗い不可(クリーニング必須)桶マーク+×

STEP2:洗濯機での洗い方

必要なもの

  • おしゃれ着用中性洗剤
  • 洗濯ネット(目の細かいもの)
  • 柔軟剤(静電気防止)

洗濯手順

  1. 前処理:汚れがひどい部分に洗剤原液を塗布
  2. 洗濯ネットに入れる:型崩れ防止のため
  3. コース選択:「ドライコース」「手洗いコース」を選択
  4. 水温設定:30℃以下の冷水または常温水
  5. 脱水時間短縮:通常の半分程度に設定

メリット

  • 自宅で手軽に洗える
  • コストが安い
  • 頻繁に洗える

デメリット

  • 洗浄力が限定的
  • 完全な汚れ落ちは期待できない

STEP3:手洗いの方法

特にデリケートな素材や装飾付きの衣類には手洗いがおすすめです。

手洗い手順

  1. 洗面器に水を張る(水温20-30℃)
  2. おしゃれ着用洗剤を溶かす
  3. 衣類を浸し、やさしく押し洗い
  4. 十分にすすぐ(2-3回)
  5. タオルドライで水分を取る
  6. 平干しで自然乾燥

メリット

  • 最も衣類に優しい
  • 装飾品の破損リスク最小
  • 細部まで丁寧に洗える

デメリット

  • 時間と手間がかかる
  • 洗浄力が最も弱い

STEP4:クリーニング利用の判断基準

以下の場合はプロのクリーニングを利用しましょう。

  • 洗濯表示に「ドライクリーニングのみ」の記載
  • 高級素材(カシミヤ、シルク100%など)
  • 特殊な装飾やプリーツ加工
  • 自宅で落とせない汚れ

メリット

  • プロの技術で確実にきれいになる
  • 型崩れリスク最小
  • シミ抜きも可能

デメリット

  • コストが高い
  • 時間がかかる
  • 頻繁には利用しにくい

コインランドリーを避けるべき衣類一覧

絶対NGな衣類

スーツ・制服

  • ウール混紡が多く型崩れしやすい
  • 肩パッド等の芯地が変形する可能性

解決策:定期的なクリーニング利用

革製品(レザージャケット等)

  • 水に弱く収縮・硬化の危険
  • 高温で色落ちや質感変化

解決策:クリーニングまたは革用洗剤での手洗い

ダウンジャケット・コート

  • 羽毛が偏り保温性低下
  • 防水加工の劣化

解決策:クリーニング

よくある質問と回答

どうしてもコインランドリーを使いたい場合は?

低温設定可能な最新機種であれば、一部のおしゃれ着は洗える場合があります。ただし自己責任となります。

おしゃれ着用洗剤の効果は?

通常の洗剤より洗浄力は劣りますが、繊維を保護する成分が含まれており、デリケート素材には必須です。

どのくらいの頻度で洗うべき?

素材にもよりますが、着用3-5回に1回程度が目安。ニットは着用後のブラッシングで汚れ防止も効果的です。

まとめ:おしゃれ着を長持ちさせる秘訣

重要ポイント

  1. コインランドリーは基本的にNG – デリケート素材には負担が大きすぎる
  2. 洗濯表示を必ず確認 – 衣類の「取扱説明書」を守る
  3. 適切な洗剤選択 – おしゃれ着用中性洗剤を使用
  4. 洗濯方法の使い分け – 素材・汚れ具合・緊急性で判断
  5. 専門家に相談 – 判断に迷ったらクリーニング店へ

おしゃれ着は「高級食材」のようなもの。適切な調理法(洗濯方法)で扱えば、長く美しい状態を保てます。大切な衣類を末永く愛用するために、正しい知識と方法で洗濯しましょう。

困った時は迷わずクリーニングに相談することが、結果的に衣類を長持ちさせる最良の選択です。

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