FCオーナー向けコラム

乾燥機の寿命は何年?処分すべきかどうかの判断基準とは

2023年6月19日
大型洗濯機の清掃

コインランドリーを経営していて、業務用乾燥機の処分や買い替えのタイミングに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。乾燥機は100万円以上し、水洗乾燥機だと200万円を超え、決して安い買い物ではありません。

また、高額で重さが20㎏以上あるため処分や買い替えにも手間がかかり、タイミングに迷っている方も少なくないでしょう。

この記事では、乾燥機の寿命を伸ばす使用方法や、処分の判断基準について説明します。乾燥機の処分を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

乾燥機の寿命

業務用乾燥機の法定耐用年数は、13年と定められています。以前は耐用年数が7年と短かったですが、技術の進歩により機会の耐久度が底上げされました。しかし、乾燥機の実際の寿命は、機械の種類や使用頻度によって異なります。

業務用の乾燥機は、不特定多数の人が高頻度で使用することを前提に設計されています。そのため耐久性の高さや、メンテナンスサービスの充実などの理由から、耐用年数以上に長持ちすることがあります。長く使える場合だと、15〜20年ほど使用できる場合もあるようです。

国内で業務用乾燥機を製造・シェアしているのは、AQUA、TOSEI、山本製作所の3メーカーです。国内70%の大幅なシェアを獲得しているAQUAは、5年保証サービスでオーナーコスト負担を減らす取り組みをしています。

乾燥機の処分に関して

乾燥機を処分する際に大切なのは、処分すべきかどうかをきちんと見極めることです。修理やパーツの交換、適切なメンテナンスなどで、問題なく稼働できる場合もあります。処分には費用と労力がかかるため、処分前に修理やメンテナンスを試しましょう。

処分するうえでもうひとつ大切なことは、適切に処分することです。乾燥機は、家電リサイクル法によって、処分やリサイクルの方法が定められています。乾燥機をなるべく長期間使用する努力をし、廃棄の場合はリサイクルが確実に行われるように処分しましょう。

処分すべき乾燥機の特徴

処分すべき乾燥機の特徴は、いくつかあります。まずはエラー表示が多い場合です。エラーの種類は、バッテリーエラーや温度エラー、排水エラーなどさまざまです。

マニュアルどおりに対処しても何度もエラーが繰り返される場合や、エラーの回数が多い場合、乾燥機の寿命がきている場合があります。プロにメンテナンスを依頼しても改善されない場合は、買い替えを検討する必要があるでしょう。

また、設定した時間を超えて乾燥機の稼働が続いたり、異音がしたりする場合は、火災など思わぬ事故につながる場合があります。安全面を考えて、早めに処分することをおすすめします。

ほかにも乾燥機の電源がON・OFFができなくなったり、給水や排水が速度遅くなりうまくいかなかったりすることもあります。放置しておくと、利用者が洗濯物を取り出せなくなり、使おうと思った時に使えず売上に響いてしまいます。

メンテナンスしてもこのような症状が続く場合は、早めに買い替えたほうがよいでしょう。

処分する方法

使えなくなった乾燥機を処分する場合は、リサイクル券を支払って処分するか、処分業者に依頼するか、買い取ってもらうかのいずれかになります。

リサイクル券は、郵便局または乾燥機を購入した店で、3,000円ほどで購入できます。また、郵便局でリサイクル券を購入して処分する場合は、20kg以上ある乾燥機を指定場所まで運ぶ必要があり、運搬の際に人出が必要です。

処分業者に依頼して処分する場合は、電話1本で取りに来てくれるため労力はかかりませんが、リサイクル券での処分よりも費用がかかります。

また、処分費用はトラック1台分の量で計算されることが多いため、1台のみの処分だとコスパが高くなります。何台かまとめての処分の方がお得になる場合があるため、必ず見積もりをとりましょう。

不要になった乾燥機を買い取ってもらいたい場合は、注意が必要です。購入時期や動作不良の内容によっては買取不可になってしまったり、ほとんど値段がつかなったりすることもあります。まずは無料見積もりを依頼し、納得できる形で手放しましょう。

乾燥機の寿命を延ばすには

乾燥機の寿命を伸ばすには、過負荷運転、長時間運転を避け、定期的に清掃することが大切です。詳しく見ていきましょう。

過負荷運転を避ける

乾燥機は一度に乾燥できる量が決まっており、その量を超えて洗濯物を詰め込むと乾燥機本体に高い負荷がかかり、故障の原因となってしまいます。乾燥機に負荷を与えないためにも、量を守って使うように促すことが大切です。

また、洗濯物以外のものを入れて、乾燥機本体にダメージを与えてしまう場合があります。たとえば、小銭やヘアピン、アクセサリーなどが洋服のポケットに入ったまま乾燥機にかけると、故障の原因になるため注意が必要です。

過負荷運転を避けるための対策として、乾燥できる量や洋服のポケットの中身をチェックするように促す張り紙や、洗濯物や小物を一時的に置ける場所を用意するとよいでしょう。

長時間運転を避ける

長時間運転を避けることで、乾燥機の寿命を伸ばせます。そのためには、故障した乾燥機を放置せずにこまめにメンテナンスを行い、使用できる状態にしておくこと、乾燥機の台数を多く設置しておくことが重要です。

乾燥機の1台あたりの価格が高いため、多くの台数を設置するのは気が進まないかもしれませんが、長期的に見て修理のコストが下げられ、売上は高くなるでしょう。

しかし、13年を超えて使用している機会の場合はそもそも寿命がきている可能性もあるため、買い替えが必要な場合もあります。

定期的に清掃する

乾燥機を長持ちさせるため、定期的な清掃は最も重要といえます。清掃しないと、洗濯物の繊維や糸くずからできたほこりが、内部に溜まってしまいます。

フィルターやドラムに溜まったほこりをこまめにとらないと、やがてエラーが出やすくなり、乾燥がうまくできなくなるなどの症状が現れます。

また、利用者が多い店舗はそれだけほこりも溜まりやすいです。単純に1日1回などと決めず、利用者の多さや回転数に応じて、清掃の頻度を決めることも重要です。

まとめ

乾燥機の寿命は13年前後ですが、詳しい知識の有無や使い方によって寿命は変わります。定期清掃やメンテナンスがきちんと行われていないと数年で壊れ、多額のコストと売上減少につながってしまうでしょう。

忙しくてメンテナンスを怠ってしまう場合や、しっかりと管理したい場合は、プロの業者へ定期メンテナンスを依頼するのがおすすめです。

手が届かない部分の清掃、突然の異音や部品の破損、対処できないエラーなど、自分では原因がわからない難しいトラブルにも対応してくれます。

プロに定期メンテナンスをお願いすれば、早めに機械の異常に気づけ、適切な対処をすることで乾燥機を長く使えます。結果として、機械以外の店舗清掃など、ほかのサービスに目を配れるでしょう。

関連記事

よくあるご質問 お近くの店舗を探す