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コインランドリー経営における9つのデメリット

2022年11月10日
コインランドリーの写真

 

町中に必ずひとつはあるコインランドリーは、フランチャイズ経営の中でも人気のお店です。しかし人気を集める反面、経営の難しい現実をご存じでしょうか。

コインランドリーの経営は、開始から最大で2年は赤字といわれています。しかしコインランドリー経営のデメリットを正しく理解できれば、決して難しくありません。

この記事では、コインランドリー経営が抱えるデメリットと、デメリットを克服するためのヒントをご紹介します。

コインランドリー経営の9つのデメリット

コインランドリー経営において問題になるデメリットは、全部で9つあります。9つもあると聞くと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、デメリットの内容を一つひとつ丁寧に押さえれば、解決のヒントを得られる可能性もあります。9つのデメリットをそれぞれ解説するので、問題点をしっかり理解していきましょう。

収益が見込めるまで時間がかかる

コインランドリー経営は、開業1~2年目までは収益が低い傾向にあります。

設備投資がある程度必要なうえに、利用者がいなければ収入を得られないためです。設備投資にかけた費用を回収するのに時間がかかるため、まとまった収益を得るにはある程度経営し続ける必要があります。

水道代や電気代などの光熱費・機会や備品のメンテナンス費用・洗剤などの消耗品費・家賃など、ランニングコストもかかります。したがって少しでも早く収益を得たいなら、初期投資だけでなく経営中にも工夫を施さなくてはなりません。

収益を早く得たい方にとっては、頭の痛いデメリットといえるでしょう。

他店との差別化が難しい

実際の店舗を複数見るとわかりますが、コインランドリーの設備は基本どこでも同じです。つまり、他店との差別化が難しいといえます。

競合店が近くにある場合や、すでにコインランドリーがある地域に建てようとする場合、顧客の取り合いに勝つのが困難です。

差別化のアイデアとしては、ペット用品や靴などを洗える洗濯機・乾燥機を置くなどの設備投資があげられます。しかし、設備投資をすればその分利益による回収も難しくなるため、綿密に戦略設計を行う必要があります。

参入障壁が低く競合が増えやすい

コインランドリーの開業には、資格が必要ありません。店内を管理する人を雇う必要もないため、人件費も最小限で済ませられます。参入の壁が低い分、競合が増えやすいです。経営中のコインランドリーの近くに競合店が増えれば、顧客を取られてしまう恐れもあるでしょう。

差別化が難しいからこそ、競合の増加による影響は大きく出ます。対策も難しく、頭を抱えている経営者も多い問題です。

最新機器の登場が早い

洗濯機や乾燥機などの家電は研究が日々進んでいるため、新しい機能を搭載した機種の発売も早いです。当然ながら最新機能を搭載した機器を使ったほうが、よいサービスを提供できます。古い機種のままで経営し続けると、顧客離れの原因になるでしょう。

コインランドリー用の大型機種を定期的に入れ替えると、当然ながらそのぶん費用もかかります。最新機種を定期的に入れ替える必要があるのも、コインランドリー経営が抱えるデメリットのひとつです。

投資知識や知恵が必要となる

コインランドリーで利益を得るには、ある程度投資を行わなくてはなりません。

立地や客層によっては、投資しても投資したぶんを回収できない可能性もあります。利益を早く得るには、投資の知識や知恵が必要です。資金があっても、投資の知識がなければ経営に失敗してしまう可能性が高くなります。

コインランドリーを長く経営するには、事前に必要な知識を得るところから始めましょう。

適した立地を見つける必要がある

コインランドリーは利用者の数で利益が決まります。経営を成功させるには、人がたくさん来る立地を見極めなくてはなりません。具体的には、住宅街などの生活に深くかかわる場所です。スーパーやドラッグストアなどの生活必需品を扱うお店の近くもよいでしょう。

また、大量の洗濯物をもち込むことを考えると、駐車場なども必要です。人が生活する場所から多少離れていても、駐車場が用意でき、人の目に留まる場所にあれば、ある程度の利用者を確保できます。

条件を並べるのは簡単ですが、実際に地図を見ながら適した土地を見つけるのはとても大変です。

1,000万単位の資金を用意する必要がある

コインランドリーは、洗濯乾燥機や備品を用意するための費用が必要です。所有している土地を用いて小さな物件で行う場合でも、数千万以上の費用を用意しなくてはなりません。

利益を少しでも早く、多く上げたいなら、より多くの費用が必要になります。費用を用意するのが難しければ、当然経営はできません。利益の回収に時間がかかるのは、初期投資がかなり必要なのも関係しています。

定期的に清掃を行う必要がある

店舗の床や備品を汚い状態のまま放置していると、利用者の足が遠ざかってしまうでしょう。利用者を確保するには、清潔で居心地のよい空間を保つ必要があります。ましてやコインランドリーは衣服をキレイにする場所ですから、店舗のイメージとして清潔さは重要です。

清掃方法としておすすめなのは、従業員を雇うのではなくコインランドリー清掃のプロに依頼することです。コインランドリーの清掃業者であれば、ダクト内や機器の内部に溜まった綿ぼこりまでキレイに掃除してくれます。

また従業員を雇うよりも、定期的にプロの清掃を入れた方が費用対効果は高いという点でも、外部サービスを利用する価値はあるでしょう。たとえばアルバイトスタッフであればお客様が来店していない時間も発生しますが、清掃サービスは必要なタイミングで都度利用できます。

人件費は店舗の維持費においてウェイトを占めやすく、雇用が発生すれば人材管理も必要となり、手間も増えます。とくに店舗数が少ないうちはできるだけ外部のサービスを上手に利用して、ランニングコストを下げるとよいでしょう。

コインランドリー経営を成功させるには?

コインランドリー経営にはデメリットもありますが、フランチャイズに加入したりサポート会社をうまく活用したりすれば、デメリットの影響を最小限に抑えられます。

フランチャイズまたはサポート会社を利用すると、店舗見回りや清掃・機器のメンテナンスなどを代行してもらえます。

売上管理も任せられるので、経理上の問題も安心です。設備などの初期投資はかかりますが、運営上の手間や時間を取られないぶん、経営における負担を軽減できます。

フランチャイズやサポート会社から受けられるサービスの内容はそれぞれ違いますが、うまく活用すればデメリットを軽減できるでしょう。

経営上気になるデメリットがあるなら、デメリットをカバーするサービスを行っている会社がないか、調べてみることをおすすめします。

まとめ

コインランドリー経営には、さまざまなデメリットが発生します。デメリットによる被害を回避するには、内容を理解し、適切な対策を取らなくてはなりません。対策の中には、自分で行うのが難しいものもあります。

対策が難しい場合は、フランチャイズやサービス会社の力を借りましょう。適切に会社を選べば、デメリットによる影響を最小限に抑えられます。

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