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大型・小型店舗のコインランドリー経営資金はいくら必要?

2023年4月25日
コインランドリーの写真

「コインランドリー経営には、どのくらい資金が必要なの?」
「コインランドリー経営では、どんな費用がかかるのか知りたい」
こんな疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

近年、コインランドリーのニーズが高まっていて、店舗数も増えています。しかし、経営をするなら、約5,000万円の初期投資が必要です。

本記事では、コインランドリー経営資金はいくら必要かについて詳しく解説していきます。コインランドリー経営をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

規模別コインランドリー経営資金の目安

規模別コインランドリー経営資金の目安では、大型店舗の場合と小型店舗の場合を解説していきます。店舗の大きさでどのくらい経営資金が違うのか、詳しく見ていきましょう。

大型店舗の場合

大型店舗では、100~200坪ほどの土地に約50坪の建物を立てるため、駐車場が付いたコンビニと同じくらいの大きさです。

まず、土地に建物を建ててコインランドリー経営をする場合は、建築費が2,000万円かかります。小型店舗よりも2倍の広さがあり、洗濯機7~8台・ 乾燥機10台で約2,200万円です。

内装工事費は、大型店舗も小型店舗も作業内容が変わらないため、約800万円になります。費用の合計は、約5,000万円です。

【店舗面積が50坪の大型店舗の場合】

  費用の目安
建築費 2,000万円(50坪×40万円)
業務用の洗濯機・乾燥機 約2,200万円(洗濯機7〜8台・乾燥機10台)
駐車場などの外構工事費看板工事費、給排水工事費 約800万円
合計 約5,000万円

小型店舗の場合

小型店舗は、15坪ほどの店舗を構えるケースが多く、小型のコンビニほどの大きさです。よく利用される場所は、ビルの1階のテナントなどになります。

小型店舗で設置できる機器の数は洗濯機が3台、乾燥機が7台くらいであり、機器代としては約1,400万円ほどです。看板工事 ・ダクト工事・給排水工事などの内装工事費は、約800万円かかりますので、初期投資費用は約2,200万円になります。

地域によって変わりますが、店舗の賃貸借契約の費用がかかります。保証金・礼金・仲介手数料などを合わせると、家賃の6か月分は必要です。

【店舗面積が15坪の小型店舗の場合】

  費用の目安
設備費用(洗濯機・乾燥機) 約1,400万円(洗濯機3台、乾燥機7台くらい)
内装・看板・給排水工事費用など 約800万円
合計 約2,200万円

ケース別コインランドリー経営資金の目安

ケース別コインランドリー経営資金の目安では、下記の内容を解説します。

・自己所有物件で始める場合
・更地に建てて始める場合
・店舗を借りて始める場合

ひとつずつ見ていきましょう。

自己所有物件で始める場合

空き店舗や、自分が所有している物件をコインランドリーにするなら、内装工事費のみが必要になります。開業後の家賃や、店舗を購入する費用は不要です。

空き店舗を利用する場合、たとえばコンビニの跡地をすべてコインランドリーにしてしまうと、広すぎてしまうでしょう。

店舗面積が広いと、それだけ多くの機械を購入・設置することになりますが、多すぎても使用されない機械が出てくるため、無駄になる可能性があります。広すぎる店舗になる場合は、すべてコインランドリーにはせず、途中で仕切って一部を他者へ貸し出すとよいでしょう。

自己所有物件の場合は、コインランドリーに適した立地になっているか確認しましょう。たとえば、買い物のついでに寄れるように、スーパー・コンビニなど商業施設近くの土地が理想的です。

また、車を利用してたくさんの洗濯物を持っていきたい方もいるので、敷地内に駐車場を確保できるスペースが必要です。コインランドリー経営に適した場所なのか、考えることが重要になるでしょう。

更地に建てて始める場合

更地にコインランドリーを建てる場合は、建築費がかかります。鉄骨造平屋建ての建築費の相場は、坪60万円です。20坪の店舗で坪60万円の建築費で建てると、約1,200万円です。

内装や設備がない状態で建てるケースが多いため、追加で工事費用がかかってきます。内装や設備の工事費用は、20坪程度の店舗で約800万円です。

また、プレハブの場合は水道や基礎工事などの費用として、約1,000万円追加でプレハブ代がかかります。

店舗を借りて始める場合

店舗を借りてコインランドリー経営を始めるなら、設備投資や内装・外装費用などの初期費用以外にも仲介手数料・保証金などがかかってきます。

仲介手数料は、家賃1か月分であることが多いでしょう。たとえば、月々18万円の店舗に入るなら、18万円の仲介手数料が必要になります。

保証金は地域により変わりますが、店舗の場合は6か月分が必要となるケースが多いです。

経営するなら維持費の把握も大切

コインランドリー経営をする際の維持費用の目安は、約30万円です。下記の維持費用を把握しておきましょう。

・水道光熱費(売上により変動)
・家賃(物件により変動)
・洗剤費用(1~2万円)
・清掃の人件費(3~5万円)

コインランドリー経営の維持費用は、売り上げの20~25%程度です。家賃や水道光熱費が代表的な出費ですが、洗濯機などの設備をローンで購入している場合や、リース契約をしていると、別途月々の費用がかかります。

清掃などの雑用は、オーナー自身が行えば人件費を削減できます。コインランドリー経営にかかる維持費用は、小型店舗か大型店舗かで異なってきますので、店舗の坪数で見積もるようにしましょう。

まとめ

本記事では、コインランドリー経営資金はいくら必要なのかについて解説しました。コインランドリー経営をする場合は、大型店舗であれば約5,000万円の初期投資が必要あり、小型店舗の場合は約2,200万になります。

毎月の維持費用は30万円ほどと見積もっておくとよいでしょう。維持費は売り上げの20~25%ほどで、主に水光熱費が占めます。

自己所有物件で始めるなら、コインランドリーに適した立地になっているのか確認しましょう。顧客がコインランドリーを使用しやすいように、スーパー・コンビニなどの近くに建てるべきです。また、コインランドリーの敷地内に駐車場があれば利用しやすいでしょう。

必要経費の総額は、大型店舗・小型店舗でも大きな金額であるため、十分に考えたうえで経営をしていく必要があります。コインランドリー経営をするならば、経営資金の目安を把握してから開始しましょう。

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