コインランドリーのオーナーは儲かる?現在の市場を分析!
コインパーキングやトランクルームをはじめとした無人の店舗経営で収益につなげるビジネスは多く存在します。
そのなかでもコインランドリーの経営は、利用者の増加傾向にあることから注目されています。
使用していない土地がある方や、副業として何かをはじめたい方にコインランドリーのオーナーはおすすめです。
ここではコインランドリー経営の基本的なことから、オーナーになるメリットなどを解説しています。
利用目的がない土地でお悩みの方や、副業をはじめたい方、事業を拡大したい方はぜひ参考にしてください。
コインランドリーのオーナーとは
街中で見かけるコインランドリーは、クリーニング店に併設されているタイプを除いて無人です。
大型の洗濯乾燥機が複数台設置されており、利用者は利用料金を投入することで洗濯や乾燥を自分1人で行うことができます。
コインランドリーのオーナーになるということは、こうした店舗の所有者になるということです。
機器のメンテナンスや清掃は必要なものの、常駐するスタッフが必要ないため人件費を抑えた経営ができるのが大きな魅力です。
コインランドリー市場の現状
コインランドリーは1996年ころから店舗数が増え続け、2006年あたりからはクリーニング店よりも数が多くなりました。
これはコインランドリーの需要が増加していることの現れで、現在もコインランドリーの数は増えています。
コインランドリー市場が拡大する理由はいくつかありますが、なかでも「形状記憶のワイシャツが増えた」というのが大きな理由です。
昔のワイシャツはクリーニング店に出さないとパリっとした仕上がりになりませんでしたが、最近は家庭やコインランドリーで洗っても元の状態に戻る製品がメインです。
そのため、1枚200円前後をかけてクリーニングに出すよりも、コインランドリーで洗濯するほうが時間もお金も節約できるため、利用者が増える一因となっています。
男性の単身者や共働き世帯が増えていることも重なり、コインランドリー市場は今後も拡大することが予想されます。
コインランドリーのオーナーになるのがおすすめの理由
コインランドリーのオーナーになるのがおすすめの理由を4つ解説いたします。
1. コインランドリーはリピート率が高い
コインランドリーはリピート率が高い無人店舗です。洗濯は生活に欠かせないものであり、1人暮らし・共働き世帯でコインランドリーを利用する人は少なくても1週間に1度は利用します。
店舗内を清潔に保ちメンテナンスを徹底することに加え、待ち時間を快適に過ごせる店内の工夫をするとリピート率が上がりやすいのもコインランドリーの特徴です。
ベンチをソファに変えたり、新しい雑誌をそろえたりするのも効果的ですし、自動販売機を設置すれば収益を得ることができます。
2. 共働き世代の増加
共働き世帯が増え、まとめて洗濯する世帯が増えたことでコインランドリーの需要は高まっています。
1週間に1度の洗濯となると家庭の洗濯機では何度かに分ける必要があり、さらに乾くまでも時間がかかってしまいます。
コインランドリーであれば1時間ほどで洗濯と乾燥が完了するため、忙しい共働き世帯には有難い存在になっています。
今後も共働き世帯が減ることは考えにくいため、利用者が激減するというリスクは少ないでしょう。
3. 利用者の7割は主婦
コインランドリーの利用者の7割は主婦です。
専業主婦よりも働きながら主婦業もしている人が多いため、昼間は仕事で洗濯ができないという人が非常に多く、そうした人たちがコインランドリーでまとめて洗濯をします。
女性の社会進出が当たり前になった現代では、今後も働きながら家事をする女性は増えていきます。
コインランドリーを利用する主婦も増え続けることが予想できるため、女性が使いやすい空間にすることで安定したリピーターの確保と収益につなげることができます。
4. 降水量の増加
記憶に新しい西日本豪雨や上陸数が増えた台風の影響により、全国の降水量は増加しています。
雨の日が続くと洗濯物が乾きにくく、部屋干しをすれば嫌な臭いがついてしまうこともあります。
働きながら家事をしている人にとっては頭を抱える問題です。
コインランドリーは1時間ほどで洗濯と乾燥が完了するため、降水量が増えれば増えるほど利用者が増加します。
昔よりも増えた雨、不安定な天気という気候の変化もコインランドリーの経営にはプラスに働きます。
コインランドリーを経営するなら都市?郊外?
コインランドリーを経営する場所は都市か郊外か迷っている方にそれぞれの特徴を説明します。
1. 都市型コインランドリーの特徴
都市型コインランドリーは、半径500mほどの範囲に住んでいる人をターゲットにします。
単身者・共働き世帯で洗濯する時間が取れない人の利用率が高く、徒歩や自転車で来店する人が大半です。
リピーターが非常に多く、毎日安定した収入を見込めるというメリットがありますが、ほかのコインランドリーと競合するリスクがあるため、設備を充実させて居心地をよくするなどの差別化を図り生き残る必要があります。
2. 郊外型コインランドリーの特徴
郊外型コインランドリーは大型になることが多く、家庭では洗いにくい毛布やカーペットなどの大物洗濯を目的とする人が増えます。
都市部よりもコインランドリーの数が少ないこともあり、自動車で遠くから訪れる人や、まとめて大量に洗濯することを目的とした人がメインの客層になります。
1回の利用料金が高めなことと、ほかの店舗と競合しにくいというメリットがあります。
しかし、場所によってはほとんど利用者がいない恐れや、大型店舗ゆえに電気料金をはじめとした維持費が高くなるリスクがあります。
コインランドリーのオーナーは安定した収益を得やすい
共働き世帯の増加と晩婚化、形状記憶ワイシャツの登場や降水量の増加など、現在の日本はコインランドリーの需要が高まる要素が多数あります。
さらに、生活に密着した事業のため経済状況の影響を受けづらく安定した収益が期待できます。
そのような背景が後押しをしてコインランドリーのオーナーになる人も増えており、ほかの店舗と差別化を図るためにさまざまな工夫がされるようになりました。
昔ながらのコインランドリーもまだまだ多いですが、都市部ではカフェのような雰囲気になっている店舗も出てきています。
そういった店舗はメイン客層である女性のリピート率が非常に高く、多くの利益を生み出しています。
コインランドリーのオーナーとして成功する鍵は、立地と他店舗との差別化にあります。
それさえ抑えれば成功しやすいビジネスですので、ぜひ検討してみてください。