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コインランドリー経営、リピーターはどう増やす?

2022年8月9日
リピーターのイメージ

コインランドリーは、初回の来店で「よい」と判断されれば、繰り返し利用してもらえることの多い業態です。洗濯は日常的に発生する作業ですから、同じところに繰り返し通えるのはユーザーにとっても利便性が高いでしょう。

「新規顧客を獲得するには、リピーターの5倍のコストが必要となる」(1:5の法則)という考え方からも、売上を上げて企業の成長をけん引するにはリピーターが増やすことが大切です。

しかし「リピーターが重要なのはわかっているけど、何をしていいかわからない」「自分なりに頑張っているけど、リピーターが増えない」とお困りのオーナーさんは多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、コインランドリー経営でリピーターを増やすコツについて解説します。

コインランドリー経営はリピーターを増やすことが重要

洗濯は日常的に行う作業のため、利用の都度違ったコインランドリーを利用する人は少ないでしょう。来店した際の印象と使い勝手がよければ、繰り返し店舗を利用してくれます。

経営目線で考えると、リピーターはただ繰り返し訪れてくれるお客様、というだけではありません。「お気に入りの店舗」として周囲の人に紹介してもらえる、初回来店よりも高額な商品を購入しやすくなるなど、経営において非常に重要なお客様といえます。

コインランドリーでリピーターを増やすには、まずユーザーの目線に立ち「安全性」「清潔感」「利便性」「快適性」の4点に問題がないかチェックしましょう。

リピーターを増やすコインランドリー経営術

リピーターを増やすコインランドリー経営術を押さえておくことで、効率よくコインランドリーを運営できます。

「安全性」「清潔感」「利便性」「快適性」を守るためには、具体的に次のようなポイントに注意しましょう。

安全性:明るく安全な空間づくり

コインランドリー利用層は一定ではないものの、女性の利用も多くあります。
とくに夜間の場合は、店内の照明が暗いと女性にとって1人で利用しにくい店舗となってしまうでしょう。

照明の明るさへの配慮を忘れず、さらに店舗の看板や案内板も明るくポップにすると、女性も利用しやすい店舗となります。

また、洗濯物の放置対策も大切です。混雑時には機械が混み合って一時的に洗濯バスケットに回収される場合があります。その際、監視の目がないことで盗難のリスクが高くなってしまいます。しかし、スタッフを常駐されば人件費がかかるため、オーナーとしては悩ましいところかもしれません。

盗難対策としては、監視カメラを設置してわかりやすく「防犯カメラ作動中」と張り紙をする、人目が少なくなる時間帯に巡回する、店舗内に物陰・死角を作らないなどの対策をとりましょう。

盗難防止のために活発に対策している姿勢をわかりやすく伝えるようにすると、利用者の安心感につながります。

清潔感:汚れのない店舗づくり

コインランドリーは衣服をキレイにする場所ですから、一般的な店舗よりもさらに清潔感が重要となります。オーナーは自ら掃除するだけでなく、アルバイトスタッフやサポート会社などを活用して毎日店舗に清掃の手が入るようにしましょう。

さらに、利用者にキレイに使ってもらうことも重要です。

利用者のマナー向上には「割れ窓理論」に基づいた対策が効果的といわれています。割れ窓理論とは「壊れた窓を放置していると、管理されていないというイメージがつき、他の窓も壊される」といった考え方です。

この割れ窓理論はさまざまなところで応用されています。かつて犯罪の多かったニューヨーク市では、警官の巡回を増やして落書きや騒音、違法駐車などの軽犯罪を徹底的に取り締まった結果、犯罪が大幅に減少しました。また、より身近なところではディズニーランドでも、ゴミ一つ落ちていない環境を作ることで、利用者のマナー向上を図っていることが見受けられます。

いつもキレイな場所であれば自然と「キレイに使おう」といった意識を持ちやすくなるといえます。そのため、こまめに掃除をするほかに、次のような対策をおすすめします。

・ムダなものは置かずにシンプルなレイアウトにする
・雑誌を置く場合にはどこに戻せばいいのかわかりやすく表示する
・ゴミ箱は目立つ場所に設置する
・監視カメラを設置してわかりやすく「防犯カメラ作動中」と張り紙をする

このように、ちょっとした工夫で清潔感は保ちやすくなります。

また、店内の清潔感も大切ですが、敷地や駐車場の清掃、窓ガラスの拭き取り、枯葉の掃除など、些細な点にも気を配りましょう。管理者が日常的に介入して整備されていることがわかる店舗であれば、マナーよく使ってくれる利用者も多くなると考えられます。

利便性:ランドリー機器を充実させる

コインランドリーのメインといえるランドリー機器には、通常の洗濯物を洗う・乾かすものだけでなく、布団や毛布、靴などを扱えるものもあります。こうしたランドリー機器を充実させることで、遠くから機器を目当てに訪れてくれるリピーターが増える可能性があります。

しかし、機器の導入には費用もかかるため、初期段階で揃えるかどうかは立地から考えられる利回りや、予算と相談して行うとよいでしょう。いつ、どの機器を、何台を導入するのかは、コインランドリー経営において豊富な実績のあるサポート会社に相談することをおすすめします。

すでに複数の店舗を成功させているオーナーであれば、勝ち筋が見えているかもしれません。しかしこれから経営に挑む方、始めたばかりの方の場合は、経験豊富なプロの目線でのアドバイスを受けることで、安心して経営を進めていけるでしょう。

利便性:ポイントカード・アプリの導入

ポイントカードやアプリの導入でリピーターを増やすことも効果的な方法です。

利用する度にポイントが貯まれば、次に利用するモチベーションとなります。アプリのインストールで獲得ポイントの把握やお得なクーポン情報を発信すれば、さらに効果的な集客を見込めるでしょう。

快適性:キャッシュレスで支払いの手間をなくす

快適性を上げるには店舗に座り心地のよい椅子を置く、自動販売機を押すなどのほか、支払い方法を拡大するという方法もあります。

キャッシュレス化が進む昨今では、支払いの手間をなくすことでリピーター獲得にもつながりやすいでしょう。コインランドリーでは、100円玉を中心に小銭を使用することが多く、両替機は設置されていることは多いものの、硬貨を何枚も用意しておかなくてはなりません。

キャッシュレスに対応するランドリー機器を選ぶほか、通常のランドリー機器にキャッシュレス機能を後付けできるサービスもあります。

リピーターの増えるコインランドリーとは?

リピーターの増えるコインランドリーを維持していくには、顧客が安心して通える空間づくりを徹底することが重要です。機械の台数や種類が充実していても、通いづらい空間だと利用者を増やせません。

そのためには、清潔感を保つことはもちろんのこと、店内の明るさや案内板の見やすさなどを意識して設備投資する必要があります。

こうしたコインランドリーに必要な基準をクリアしたら、設置する機器の充実度やキャッシュレスシステムの導入を検討しましょう。

まとめ

この記事では、コインランドリー経営でリピーターを増やすコツについて解説しました。

コインランドリー経営でリピーターを増やすにあたって重要な要素はいくつもありますが、そのなかでも優先順位を理解して経営するようにしましょう。むやみにサービスや機能を増やしてしまうと一度に莫大な資金が必要になってしまいます。

もし、経営上管理が困難であると感じた場合は、コインランドリーの運営代行会社に頼り、実際の運営から管理までサポートを受けてください。

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