水着の正しい洗い方とは?塩素・海水のダメージから守る方法を解説
プールや海で使った水着、コインランドリーで洗っても大丈夫?
そう思ったとき、まず確認してほしいのが洗濯表示(洗濯マーク・洗濯タグ)と素材の特性です。
水着はポリウレタンやナイロンなどのデリケートな素材でできており、塩素・海水・紫外線によるダメージが蓄積しやすい衣類です。
正しい洗い方・乾燥方法・保管方法を知ることで、色あせ・型崩れ・素材の劣化を大きく防ぐことができます。
本記事では、水着を長持ちさせるためのお手入れのすべてをわかりやすく解説します。
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水着がダメージを受ける原因とは?
水着には、伸縮性の高いポリウレタン・ナイロン・ポリエステルなどの素材が使われています。
これらは一般的な衣類に比べて丈夫な反面、熱・湿気・経年劣化という点ではデリケートと言えます。
日常的な着用だけでなく、プールや海という特殊な環境での使用により、以下のような複合的なダメージを受けます。

① プールの塩素によるダメージ
塩素は水着の繊維を酸化させる作用が強く、色あせ・弾力の低下・素材のごわつきを引き起こします。使用後すぐに流さないと、生地の奥に塩素が残留して劣化を加速させます。「プールから帰ったらすぐに真水で流す」が鉄則です。
② 海水(塩分・砂)によるダメージ
海水に含まれる塩分は乾燥すると結晶化し、繊維の内側から摩耗させます。砂や異物も同様に繊維を傷つける原因となります。また、海特有の強い紫外線との複合ダメージも見逃せません。
③ 紫外線・高温によるダメージ
紫外線は色素を分解し、色あせや素材の硬化を引き起こします。乾燥機の高温も同様に、ポリウレタン繊維を収縮・変形させる大きな原因です。水着を直射日光のもとで長時間干すことも避けるべき行為のひとつです。
| ダメージの原因 | 主な影響 |
| プールの塩素 | 色あせ・繊維の酸化・弾力の低下・ごわつき |
| 海水(塩分・砂) | 塩の結晶による繊維の摩耗・変色 |
| 紫外線 | 色あせ・素材の硬化 |
| 乾燥機の高温 | 収縮・型崩れ・素材の変形 |
| 摩擦・強い脱水 | 毛羽立ち・型崩れ |
コインランドリーで水着を洗う前に確認すること
コインランドリーを使用する前に、必ず水着の内側についている洗濯表示(洗濯タグ)を確認してください。水着はデリケートな素材のため、洗濯表示を無視して洗濯機や乾燥機を使用すると、取り返しのつかないダメージにつながります。
コインランドリー使用がOKな洗濯表示
おけ(たらい)だけのマークがあれば、洗濯機の使用が可能です。コインランドリーでも洗濯できます。ただし、以下のような表示の場合には自宅洗いが推奨されます。
| おけの中の数字 → 洗濯液の上限温度(例:「30」= 30℃以下) | ![]() |
| おけの下の横線1本 → 弱い水流で洗う必要あり | ![]() |
| おけの下の横線2本 → 非常に弱い水流で洗う必要あり(デリケート素材) | ![]() |
タンブル乾燥マーク(四角+丸マーク)に「・」があるもの
乾燥機マーク内に「・」または「・・」がある場合、コインランドリーの乾燥機を使用できます。ただし、この表示がある水着は非常に少数です。
| 「・・」 → 排気温度上限80℃(高温乾燥OK) | ![]() |
| 「・」 → 排気温度上限60℃(低温乾燥のみ) | ![]() |
コインランドリー使用がNGな洗濯表示
| 洗濯表示 | 記号 | 意味 | 対処法 |
| おけの中に手のマーク | ![]() | 手洗い推奨。洗濯機は原則NG。 | 手洗い、または洗濯機の手洗いコース(デリケートコース)を洗濯機の説明書を確認の上、慎重に利用する |
| おけの上に×マーク | ![]() | 家庭洗濯全般禁止 | クリーニング店へ |
| 四角の中に丸の上に×マーク | ![]() | 乾燥機使用禁止 | 天日干し・陰干しなどで乾燥 |
| 丸の中にP | ![]() | 石油系溶剤でのドライクリーニング | クリーニング店へ |
水着の正しい洗い方【手順】
STEP 1:使用後すぐに真水ですすぐ
プール・海から上がったら、できるだけ早く水道水(真水)で全体をしっかりすすぎます。
塩素や塩分・砂を早めに洗い流すことが、ダメージを最小限に抑える最重要ポイントです。コインランドリーや自宅で本洗いをする前にも、このすすぎのひと手間が水着の寿命を大きく左右します。
- 水温は30°C以下の冷水〜ぬるま湯が理想
- 裏返してすすぐと、内側に残った塩素や塩分もしっかり落とせる
- シャワーがない場合はペットボトルの水を持参するだけでも効果的
STEP 2:おしゃれ着用中性洗剤でやさしく手洗い
洗濯表示が手洗いの水着、または洗濯機使用不可の水着は以下の手順で手洗いします。洗濯機OKの表示であっても、手洗いのほうが素材へのダメージを抑えられるためおすすめです。
- 洗面器に30°C以下のぬるま湯を張る
- おしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
- 水着を入れて押し洗いをやさしく行う(こすり洗い・揉み洗いはNG)
- 2〜3回きれいな水でしっかりすすぐ
- タオルに包んで軽く押さえ、水気を取る(絞るのは厳禁)
市販の塩素除去・塩素中和タイプの水着専用洗剤を使うと、より効果的に塩素ダメージをケアできます。競泳水着など高機能素材には特に有効です。
水着の乾燥方法:乾燥機はほぼNG
コインランドリーの乾燥機について
前述のとおり、タンブル乾燥マークに×がついている水着には乾燥機は使用できません。ほとんどの水着がこれに該当します。高温の乾燥機はポリウレタンを急激に収縮・変形させ、一度傷んだ素材は元に戻りません。
正しい乾燥方法
| 乾燥方法 | 可否 | 備考 |
| 陰干し(室内・風通しのよい場所) | ◎ 推奨 | 型崩れしにくく素材への負担が最小 |
| 直射日光での天日干し | △ 非推奨 | 色あせ・素材劣化・弾力低下の原因 |
| コインランドリーの乾燥機 | ✕ 原則禁止 | 高温で生地が収縮・変形。洗濯タグを要確認 |
| 扇風機・サーキュレーターの活用 | ◎ 推奨 | 短時間で乾燥でき素材への負担も少ない |
干し方のコツとして、ビキニのトップスはカップの形を整えてから干すと型崩れを防げます。ワンピースタイプは平干しネットを使うと肩への負担がなくきれいに乾きます。
水着を長持ちさせる保管のコツ
使用シーズン以外の長期保管では、以下のポイントを守ることで翌シーズンもきれいな状態を保てます。
- 完全に乾燥させてから収納する(生乾きはカビ・臭いの原因に)
- 直射日光・高温多湿を避けた涼しい場所に保管
- ウエットバッグやビニール袋への長期密封はNG(通気性のある袋や収納ケースを使用)
- 複数枚重ねる場合は、カップ付きの水着はカップ同士が潰れないよう注意
使用後すぐのケアが水着を長持ちさせる
水着のダメージは「使用後のケアの遅れ」が最大の原因です。コインランドリーを利用する場合も、帰宅前の真水すすぎを忘れずに。洗濯表示をしっかり確認し、素材に合った洗い方・乾燥方法を選ぶことが、お気に入りの水着を長くきれいに保つ一番の近道です。毎回の丁寧なケアを習慣にして、今シーズンも水着を楽しみましょう。
参考:
消費者庁「家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正(令和6年)」
日本規格協会「洗濯用図記号が新しくなりました!~ JIS L 0001:2024発行~」









