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コインランドリー開業までの流れと注意点を解説

2020年7月13日
コインランドリーを開業するまでの流れ図解

狭いスペースでも開業でき、機器さえ置いておけば消耗品の補充とメンテナンスだけで経営を維持できるコインランドリーは、「手間をかけずにビジネスをしたい」という人に向いています。

ただ、コインランドリー経営を成功させるためには、綿密な市場調査や初期費用の試算、融資を受ける金融機関との交渉だけでなく、事業用機器選びの知識も必要です。未経験の人が短時間で準備をするのは大変なので、フランチャイズ契約を使って開業までの労力を減らしましょう。

この記事では、フランチャイズを使ったコインランドリーの開業に必要な手続きの流れと、手続き上の注意点を解説いたします。

情報収集からオープンまで!コインランドリーを開業するまでの流れ

コインランドリーを開業するまでの流れ図解

フランチャイズを使ってコインランドリーを開業するまでの流れは、以下の通りです。

1. セミナーや個別商談での基本的な情報収集と開業の相談

2. フランチャイズの加盟店契約

3. 物件・事業計画のご案内

4. 業務用機器の売買契約をはじめとした各種ご契約の締結

5. コインランドリーのオープン・営業開始

1. セミナーや個別商談での基本的な情報収集と開業の相談

コインランドリーを開業することができるフランチャイズ企業はいくつもあります。

会社によって特徴が違い、ノウハウを得て自身で運営していく「運営型」と月々の費用などを払い業務・運営をすべて委託する「投資型」 に大別されます。

そのため、ご自身の開業目的に沿った企業を選ぶ必要があります。

さらに、ロイヤリティーやサポート体制の充実度等は会社によって違うため、まずは無料のセミナーや個別商談に足を運び情報を集めることが重要です。

2. フランチャイズの加盟店契約

コインランドリーのフランチャイズ契約について納得したら、加盟店契約を結びます。

詳しい出店地域の相談やマーケティング、事業を成功させるために知っておきたい情報などをしっかり収集してください。分からないことがあれば気兼ねせずに質問しましょう。

売上につながる重要なことです。ここをしっかりと根拠ある説明をしてくれない企業とは契約をしない方がいいです。

3. 物件・事業計画のご案内

加盟店契約後は、予算に合わせて物件の手配をしたり、市場調査をしたり、競合のコインランドリーがないかを調べたりします。

フランチャイズ企業によっては、この段階から工事等が始まります。ご自身所有の不動産で開業する場合や新しく立地を探す場合があります。

また、実際に工事が始めることで想定外の費用がかかることがありますので、事前の確認が重要になります。

なお、郊外・都市部を問わず多数の店舗を手掛けてきた当社では、予算や希望に合わせて、理想的な立地に工事が完了している店舗をご用意しております。

そのため、契約手続きが完了すればすぐにオープンすることが可能です。

4. 業務用機器の売買契約をはじめとした各種ご契約の締結

事業計画を立てたら、実際に店舗で使うコインランドリー用の機器等の売買契約や機器の保守メンテナンス契約などを交わします。

ランドリーひとつ取ってみても、スニーカー用や洗濯乾燥機、大型対応機器などを選択可能です。周辺の客層と店舗の広さに合わせて、よりニーズの高い設備を導入しましょう。

当社の場合、初期費用に関しては、金利の安い日本政策金融公庫への融資サポートも行っています。

商業・サービス業活性化税制等の節税制度を併用すれば、初年度に投資金額の最大75%を経費として処理し、所得税や法人税を大幅に減税できる点も、コインランドリー経営のメリットです。

5. コインランドリーのオープン・営業開始

予算とコインランドリー機器を用意できたら、コインランドリーをオープンしましょう。店舗工事等は業者に任せるだけですし、機器のメンテナンスや集金等は管理会社に委託できます。営業開始日に合わせて広告を出し、安定した経営を目指しましょう。

集客に必要な広告は、店舗周辺に限られ非常にローカル性の強い手法が効果的です。

様々な方法がありますが、立地によってチラシ・Web広告等の最も効果的な施策を打つ必要があります。

駐車場の利便性など!コインランドリーの出店に最適な5つのポイント

コインランドリーの出店地域を考える際に、重要なポイントは以下の5つです。

● ロードサイドに店舗がある

● 駐車場への乗り入れがしやすい

● 住宅街が近くにある

● 商業施設が近くにある

● アパートやマンションが近くにある

郊外型のコインランドリー経営を考えている場合、できれば国道のロードサイドを押さえましょう。車を使って来店する客層や衣替えや布団の洗濯等のニーズを取り込みやすくなります。

利便性を確保するためには、駐車場への乗り入れのしやすさも重要です。細い道に面していたり、駐車場が狭かったりすると、新規のお客様を遠ざけてしまいます。

そのほか、注意したいのが住宅街との距離です。アパートやマンション、住宅街から離れた場所にコインランドリーを建てると、徒歩や自転車での来店を期待できません。また、人が住む場所の近くに店舗を構えておくことで、競合店舗の出店も防げます。

「買い物ついでに洗濯をする」というニーズを取り込むという意味では、商業施設の近くに出店するのもおすすめです。

目安は2,000万円!初期費用について

フランチャイズ会社によって多少変動はありますが、業界としては2,000万円程度あれば20坪ほどの店舗を新築して開業できます。金利の低さで有名な日本政策金融公庫では、最大3,000万円の融資枠を設けているため、ビジネスプランを作り込んでいれば、初期費用の多くを融資に頼ることも可能です。[注1]

また、機器をリースしていない場合、一般的なコインランドリー店舗のランニングコストは、売上の25%前後に収まります。コインランドリーだと、無人経営で人件費を抑えられるので、集客さえできれば10年前後で投資金額を回収できるでしょう。

[注1]日本政策金融公庫:新創業融資制度

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html

まとめ

副業や投資を使って賢く収入や収入源を増やしたい人におすすめなのが、初期投資さえできれば無人経営できる、コインランドリーの開業です。ただ、コインランドリーの開業に必要な知識や手続きについてゼロから自分で学ぶのは大変なので、フランチャイズを使って賢く開業しましょう。

コインランドリー経営は、「コインランドリーのニーズがある」「周辺に競合店舗がない」場所を先に押さえた人が利益を手にするビジネスです。手に入れた土地自体は、小規模宅地等の特例を使って自分の家族に相続させることもできるため、投資に興味があるならぜひ一度コインランドリー経営を検討してみましょう。

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