【洗濯物の臭いが気になる方必見!】臭い別取り除く方法教えます
洗濯物の臭いは「雑菌の種類」によって対処法が異なります。正しい方法を選べば、頑固な臭いも確実に消せます。
「ちゃんと洗ったのに、なぜか嫌な臭いがする…」
「部屋干しすると必ず臭くなる…」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、洗濯物の臭いは雑菌の種類ごとに最適な除去方法が異なります。
この記事では、臭いの種類別に原因から具体的な消臭方法まで、徹底解説します。
なぜ洗濯物から嫌な臭いがするのか
臭いの正体は「雑菌」
洗濯物の臭いの正体は、繊維の中で繁殖した雑菌が出す代謝物質です。
まるで生ゴミが腐敗するように、洗い残した汚れや水分を栄養源にして菌が増殖し、悪臭を発生させます。
【主な原因菌と発生する臭い】
- モラクセラ菌 → 部屋干し臭・生乾き臭
- カビ(真菌) → カビ臭さ
- 皮膚常在菌 → 汗臭さ・皮脂臭
- 腐敗菌 → 尿臭・牛乳臭
臭いが消えない理由
- 洗濯で表面の汚れは落ちても、繊維の奥の菌は残る
- 湿った状態が長いと菌が増殖
- 洗濯機自体がカビだらけで菌を移している
【臭い別】洗濯物の臭いを消すガイド
① 部屋干し臭・生乾き臭を消す方法
原因菌:モラクセラ菌
モラクセラ菌は湿った環境を好み、洗い残した皮脂や汚れを栄養源に繁殖します。濡れたまま放置したり、室内干しで乾燥に時間がかかったりすると発生します。
【特徴】
- 雑巾のような独特の臭い
- 洗濯直後は無臭でも、着用すると臭う
- 60℃以上の熱で死滅
方法① 乾燥機にかける
最も確実で手軽な方法です。
【手順】
- 洗濯後、すぐに乾燥機へ
- 高温設定(60℃以上)で完全に乾かす
【メリット】
- モラクセラ菌を完全に死滅
- 時短(30〜60分)
- 梅雨時期も関係なく使える
- ふわふわに仕上がる
【デメリット】
- コインランドリーの利用をするとコストがかかる
- 素材によっては縮む可能性もある
- 家庭用乾燥機は温度が低め
【洗濯表示の確認】
| 四角+丸+バツマーク → 乾燥機NG | ![]() |
乾燥機が使えない素材は、方法②のアイロンまたは方法④の漂白剤を選びましょう。
方法② 濡れたままアイロンをかける
高温の蒸気とアイロンの熱でモラクセラ菌を死滅させます。
【手順】
- 洗濯後、濡れた状態でアイロンがけ
- スチーム機能を使用
- 裏表両面にしっかり熱を当てる
【ポイント】
- 乾いてからではなく、濡れた状態が重要
- 蒸気の熱で繊維の奥まで加熱
【メリット】
- 自宅で手軽にできる
- シワも伸ばせる
- 消臭とケアが同時に可能
【デメリット】
- 大量の衣類には不向き
- 素材によってはアイロン不可
【洗濯表示の確認】
| アイロンと×マーク → アイロンNG | ![]() |
方法③ 酸素系漂白剤でつけ置き
色柄物にも使える万能な方法です。
【必要なもの】
- 酸素系漂白剤(粉末タイプ推奨)
- 洗面器または桶
- 40〜50℃のお湯
【手順】
- 40〜50℃のお湯5Lに漂白剤大さじ1〜2を溶かす
- 端の部分で色落ちテスト
- 衣類を完全に浸して30分〜2時間放置
- そのまま洗濯機で通常洗濯
【漂白剤の使い分け】
| 種類 | 適した素材 | 漂白力 | 注意点 |
| 塩素系 | 白い綿製品 | ★★★★★ | 色柄物NG、刺激臭あり |
| 酸素系 | 色柄物OK | ★★★★☆ | 万能、色柄物にも安全 |
塩素系と酸素系を混ぜると有毒ガスが発生します。 絶対に混ぜずに必ず単独で使用してください。
【メリット】
- 色柄物にも使える(酸素系)
- 強力な除菌・消臭効果
- 自宅で手軽
- カビ除去にも効果的
【デメリット】
- つけ置き時間が必要
- お湯の準備が手間
- 素材によっては使えない
方法④ 重曹を使う
自然派洗剤を好む方におすすめです。
【手順】
- 洗濯槽に30〜40℃のぬるま湯をためる
- 重曹大さじ1杯を溶かす
- 普段の洗剤も入れて通常洗濯
重曹は大さじ1杯までにしましょう。
入れすぎると白い粉が残り、洗濯機のホースが詰まる原因にもなります。
【使えない素材】
- ウール・シルク → 繊維を傷める
- デニム・麻 → 色落ちの可能性
【メリット】
- 天然成分で安心
- 消臭効果あり
- 安価
- 敏感肌にも優しい
【デメリット】
- 漂白剤より効果は劣る
- 素材制限あり
予防策:部屋干し臭を発生させない5つの習慣
- 洗濯後すぐに干す → 2時間以内が目安
- 洗濯後、5時間以内に完全に乾かす → 扇風機+除湿機を併用
- 干す間隔を広げる → 衣類同士が触れないように
- 洗濯槽を月1回掃除 → カビ予防
- お風呂の残り湯は使わない → 雑菌が移る原因
② カビ臭さを消す方法
原因:洗濯機内のカビ
洗濯物自体ではなく、洗濯機の洗濯槽に繁殖したカビが衣類に移っています。まるでカビだらけの部屋で洗濯しているようなものです。
消臭方法:洗濯槽クリーニング
【必要なもの】
- 洗濯槽クリーナー(酸素系推奨)
- ゴミ取りネット
【手順】
- 市販の洗濯槽クリーナー(酸素系)を投入
- 高水位で「槽洗浄コース」または「つけおきコース」を実行
- 終了後、浮いてきた汚れをネットですくう
- 最後にすすぎ1回
【クリーナーの選び方】
| 種類 | 効果 | 特徴 | おすすめ度 |
| 酸素系 | ★★★★☆ | 汚れが目に見える、環境に優しい | ★★★★★ |
| 塩素系 | ★★★★★ | 強力除菌、即効性 | ★★★★☆ |
【メリット】
- 根本原因を解決
- 洗濯機の寿命が延びる
- 洗濯物が清潔になる
- 洗浄力が回復する
【デメリット】
- 月1回程度の定期的な実施が必要
- クリーナー代がかかる
- 作業する時間が数時間とられる
【見逃しがちなポイント】
- 洗剤投入口・ゴムパッキン・排水フィルターも毎回掃除
- 洗濯後は蓋を開けて乾燥させる
自分で掃除しても臭いが取れない場合は、洗濯機の分解クリーニング業者へ依頼するのもありです。
③ 牛乳臭さを消す方法
原因:タンパク質の凝固
牛乳のタンパク質が繊維に染み込み、固まって臭いを発生させます。
消臭方法:冷水で洗う
【手順】
- 冷たい水で汚れ部分を洗い流す
- 漂白剤を使わず、通常洗濯
- 完全に乾かす
【お湯を使ってはいけない理由】
まるで卵を熱で固めるように、お湯は逆効果です。
| お湯 → | タンパク質が固まる → | 落ちなくなる |
| 冷水 → | タンパク質が溶けやすい → | 落ちやすい |
【メリット】
- シンプルで確実
- 特別な道具不要
- 追加費用ゼロ
【デメリット】
- 時間が経つと落ちにくい
- 放置すると繊維の奥まで浸透
【予防策】
- 牛乳がついたら即座に冷水で洗う
- 放置厳禁(30分以内に対処)
時間が経った場合は、冷水洗い→酸素系漂白剤でつけ置きしましょう。
④ 尿臭さを消す方法
原因:アンモニア成分
介護中、子どものおねしょ、ペットの粗相などによって尿に含まれるアンモニアが衣類やシーツに染み込むと、時間とともに臭いが強くなります。
消臭方法:5ステップ完全除去
【手順】
- 尿がついた面を表にする
- ざっと汚れを水で洗い流す
- 漂白剤を入れたぬるま湯に30分〜1時間つける
- 尿がついた衣類だけを洗濯機で洗う
- 完全に乾かす
【重要なポイント】
- 他の衣類と分けて洗う(臭いが移るため)
- 完全に乾かす(湿っていると臭いが残る)
- できるだけ早く洗う(時間が経つほど落ちにくい)
【乾燥の方法】
- 暖かい日の天日干し
- コインランドリーの高温乾燥機
- ドライヤー・アイロン(少量の場合)
天気が悪い日は、コインランドリーの高温乾燥が最も確実でしょう。
⑤ 皮脂臭を消す方法
原因:皮脂の酸化
皮膚から分泌される皮脂が繊維に染み込み、酸化して臭いを発生させます。特に下着・枕カバー・襟元が臭いやすいです。
方法① 弱アルカリ性洗剤を使う
【手順】
- 弱アルカリ性洗剤を選ぶ(粉末タイプに多い)
- 通常洗濯
【メリット】
- 洗濯するだけで簡単
【デメリット】
- 頑固な臭いには不十分
方法② 酸素系漂白剤でつけ置き
【手順】
- 洗濯表示を確認
- 40〜50℃のお湯に漂白剤を溶かす
- 色落ちテストを実施
- 30分〜1時間つけ置き
- 通常洗濯
【メリット】
- 頑固な皮脂臭も確実に除去
【デメリット】
- つけ置き時間が必要
方法③ 重曹を使う
【手順】
- 重曹を溶かしたお湯に30分つけ置き
- または洗濯機に重曹大さじ1杯を入れて通常洗濯
重曹の入れすぎは白い粉が残る原因になるため注意しましょう。
【メリット】
- 天然成分で安心
【デメリット】
- 効果は漂白剤より劣る
⑥ 汗臭さを消す方法
原因:繊維の奥の汗・皮脂
詳しくは別の記事でも徹底解説しています。関連記事「何度洗っても落ちない!服についた汗の臭いを消す7つの方法」をご覧ください。
【主な対策】
- 酸素系漂白剤のつけ置き
- コインランドリーの温水洗浄+高温乾燥
- 洗濯槽クリーニング
洗濯物の臭いを予防する5つの習慣
習慣① 洗濯後すぐに干す
洗濯が終わったら2時間以内に干しましょう。放置すると菌が爆発的に増殖します。
習慣② 洗濯槽を月1回掃除
洗濯機自体がカビだらけでは意味がありません。月1回の洗濯槽クリーニングを習慣化しましょう。
習慣③ 詰め込みすぎない
洗濯物は容量の7〜8割が理想。パンパンだと汚れが落ちません。
習慣④ すすぎは2回以上
洗剤残りは臭いの原因。節水モードより「標準コース」を選びましょう。
習慣⑤ 完全に乾かしてから収納
少しでも湿っていると菌が繁殖します。完全に乾いてから収納しましょう。
よくある質問
- どの方法が一番効果的?
-
臭いの種類によって異なりますが、酸素系漂白剤のつけ置きが最も万能です。色柄物にも使え、ほとんどの臭いに対応できます。
- 漂白剤を使っても臭いが取れない…
-
洗濯機自体のカビが原因の可能性大。洗濯槽クリーニングを実施してから再度試してください。
- 家で洗うのが面倒…簡単な方法は?
-
コインランドリーの洗濯+乾燥が最も簡単で確実。ほとんどの菌を死滅させます。
- 柔軟剤の香りで臭いをごまかすのはダメ?
-
一時的には良い香りがしますが、臭いの元(菌)は残ったまま。根本解決にはなりません。
- タオルの臭いも同じ方法で取れる?
-
はい、同じ方法で対応できます。詳しくは下記の関連記事をご覧ください。
繁殖した雑菌を死滅させて洗濯物の臭いを根本解決!
洗濯物の嫌な臭いの正体は、繊維の奥で繁殖した雑菌です。
臭いの種類によって原因菌が異なるため、菌の種類に合わせた対処法を選ぶことが最も重要です。
この記事で紹介した方法を実践すれば、頑固な臭いも確実に消すことができます。
今日から実践できること
- まずは洗濯槽クリーニング
- 臭いの種類を特定
- メリット・デメリットを比較して最適な方法を選択
- 予防習慣を身につける
とは言え、家で洗うのが面倒、時間がない、プロ仕様の設備があるコインランドリーピエロのご利用がおすすめです。


